小児がん情報ステーション

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小児がんについて

原因と予防

どうしてがんになるのでしょうか

細胞は必要に応じて性質を変化したり(分化:ぶんか)、分裂して数を増やしたり(増殖:ぞうしょく)し続けています。この過程で、細胞に異常が発生し、異常が蓄積されることにより、細胞は無秩序に旺盛に増殖する能力、および健康なからだの制御から逃れる能力を身につけることがあります。この結果ががんの発症と考えられています。年齢を重ねるとともに、細胞に異常を生じ蓄積する機会は増加すると考えられます。放射線への被爆や、がんの発症に関連する生活習慣は細胞に異常を生じる機会を増加すると考えられます。がんの発症に、高齢、一部の生活習慣が関連する理由はこのように考えられています。

こどもなのにどうしてがんになるのでしょうか

こどもがどうしてがんなるのか・・。わかっていないことが大部分です。加齢や生活習慣はあまり関係がないと考えられています。むしろ、何らかの体質が関係しているのではないかと考えられています。体質は遺伝的素因(いでんてきそいん)ともいえます。祖先から引き継がれた素因に、さまざまな偶然の変化が積み重なってできたものがそれぞれの体質といえます。例えば、ひとの体の設計図といえる染色体が不安定(壊れやすい)な体質が知られています。細胞は染色体の情報に基づき、必要に応じて性質を変化したり(分化)、分裂して数を増やしたり(増殖)しています。染色体が不安定なことにより、細胞にがんの発症につながる異常を生じる可能性が高くなると考えられています。体を外敵などの異常から守る免疫の働きが不十分な体質(免疫不全症:めんえきふぜんしょう)でも、がん発症の危険性が高いことが知られています。また、生まれる前の胎児に、既にがんが生じることがあることも知られています。

小児がんは予防できるのでしょうか

小児がんの原因は明らかでないことが大部分です。原因が明らかでないことから、予防は困難であるといえます。細胞は異常を生じる可能性を持っているのですから、誰でも、こどもでも、がんを発症する可能性があると考えられます。少なくとも明らかな根拠もなく、「こどもが悪い子だったから」、「両親が適切に育てなかったから」、「家系に問題があるから」などと考えることは、科学的に不適当であるとともに、こどもが病気を克服するために何らの効果もありません。がんの発症に強く関連する遺伝的素因がある場合には、定期的な検診で評価をすることが適当な場合もあります。遺伝的素因が存在したとしても、同じ素因を持つすべての人たちががんを発症するとは限りません。