国立成育医療研究センターにおける小児がんへの取り組み
小児がん医療には、(1) 高度な専門性、(2) 診断、治療、支持医療におよぶさまざまな専門知識、経験、技術の集結、(3) 治療成績の向上のための研究の推進、(4) 医療レベルの維持、向上のための教育体制の整備、などが求められます。国立成育医療研究センターは、小児のための高度専門医療の提供を目的とした施設であり、小児医療の専門機能を網羅し、臨床研究部門、および研究所を併設しています。国立成育医療研究センターは小児がん医療に求められる要件を満たす数少ない施設であり、小児がん医療を担う拠点施設としての実績を備えるべく臨床、研究、教育の質を高める努力を続けています。現在、国内における小児がんの年間発生数は2,000~2,500例程度と推測されます。国立成育医療研究センターでは年間約60例の新規小児がんの診療を行っています。 |
小児医療の専門機能の集結
| 国立成育医療研究センターにおける小児がん診療では、血液腫瘍科・固形腫瘍科、外科系専門診療科(小児外科、脳神経外科、眼科など)、放射線診療部(診断科、治療科)、内科系専門診療科(集中治療部、循環器科、腎臓科、内分泌科、総合診療部など)、病理診断科などの協力による集学的医療の提供を目指しています。関係診療科により隔週に腫瘍カンファレンスを開催し、それぞれの患者さんの診断、治療方針が討議されます。晩期合併症の評価、対応にも小児医療の専門機能を集結した医療の提供を目指しています。 |
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医師以外の専門職との協力体制
小児がん治療において、看護師、臨床心理士、薬剤師、および病棟保育士など、医師以外の専門職の果たす役割は大きなものです。国立成育医療研究センターでは、がん化学療法看護認定看護師を含むこれらの専門職の協力により小児がん診療に取り組んでいます。医師以外の専門職とも定期的なカンファレンスを開催し、小児がん患者の状態の理解、治療方針の共有を心がけています。 |
非血縁者間造血幹細胞移植への対応
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国立成育医療研究センターは骨髄移植推進財団(日本骨髄バンク)、日本臍帯血バンクネットワークによる移植認定施設です。非血縁者からの造血幹細胞移植に対応しています。 |
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小児がんに対する多施設共同臨床研究への取り組み
国立成育医療研究センターは、日本小児白血病リンパ腫研究グループ(JPLSG)、東京小児がん研究グループ(TCCSG)、日本神経芽腫研究グループ(JNBSG)、日本横紋筋肉腫研究グループ(JRSG)、日本ウィルムス腫瘍研究グループ(JWiTS)などの小児がんに対する多施設共同臨床研究組織に参加しています。これらの研究組織による臨床研究に参加するとともに、研究体制の整備、新たな臨床研究の立案にも積極的に関与しています。 |