がんは日本人の死亡原因の第1位であり、成人、特に高齢者にとって生命を脅かす最大の病気です。小児がんは国内で発生するすべてのがんのうち1%に過ぎませんが、5歳以上のこどもの病死原因の第1位であり、こどもにとっても生命を脅かす最大の病気です。年間に2,000-2,500人のこども達ががんと診断され、多くの幼い命ががんのために失われています。
小児がんに対する診断、治療は著しい進歩を遂げています。現在、がんと診断されたこども達の約70%に長期生存が期待されます。がんを克服して成人する小児がんの経験者は、成人400~1,000人に1人に及ぶといわれています。小児がんは克服できる可能性が高い病気であり、小児がんの経験者は決して稀な存在ではありません。
小児がんは必ずしもわかりやすい症状を伴う病気ではありません。すっきりしない症状が続く場合には、かかりつけ小児科医にご相談下さい。小児がんが疑われる場合には、専門医療施設に紹介いただくことをご検討下さい。
この項では、小児がんがどのような病気であるかを概説し、小児がんを疑われた場合の対応を紹介します。 |