小児がん情報ステーション

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診断と治療

腫瘍マーカー

腫瘍マーカーとは?

検査あるいは尿検査で測定する腫瘍細胞が産生する物質です。

測定の目的は?

腫瘍のスクリーニング、鑑別診断、治療効果の判定、予後の判定、再発の発見です。

代表的な腫瘍マーカーは?

バニリルマンデル酸(VMA)、ホモバニリン酸(HVA)
尿中VMA、HVAは神経芽腫の90%以上の患者でいずれかが高値を示します。小児がんでは神経芽腫で異常高値になるため、神経芽腫の診断、治療効果の判定や再発の発見に役立ちます。

神経特異エノラーゼ(NSE)
血清NSEは神経芽腫の約80%の患者で高値を示します。ウィルムス腫瘍、悪性リンパ腫、白血病、肝芽腫、未分化胚腫、原始神経外胚葉腫瘍(PNET)などでも高値になることがあるため、診断にはあまり役立ちませんが、治療効果の判定や再発の発見に役立ちます。採血時に赤血球が壊れると高値になるため、乳幼児では注意が必要です。

α-フェトプロテイン(AFP)
血清AFPは小児がんでは肝芽腫と卵黄嚢癌のほぼ100%の患者で高値を示します。肝炎の患者や正常乳児でも高値になりますが、AFPのレクチン分画を調べると、肝芽腫、卵黄嚢癌、非悪性疾患の鑑別に有用です。腫瘍の診断だけでなく、治療効果の判定や再発の発見にも役立ちます。

ヒト絨毛ゴナドトロピン(β-HCG)
血清β-HCGは絨毛がんの患者で高値を示します。ホルモンの働きによって性早熟症状を起こすことがあります。


2009年11月2日更新 慶應義塾大学医学部小児科 嶋田博之