シンチグラム、シンチグラフィー、アイソトープ検査やRI(radioisotope)検査などとも呼ばれます。まず、静脈注射などで放射性医薬品(ほうしゃせいいやくひん)を注入します。放射性医薬品は血液の流れに乗って、それぞれの性質により、特定の臓器、がん組織に集まります。一定の時間後、体の外から放射性医薬品の分布を観察し、評価する検査です。がんの種類、検査の目的により使用する放射性医薬品が異なります。 小児がんで関連が深いのは神経芽腫を診断するためのMIBGシンチグラム、腫瘍の骨転移を発見するための骨シンチグラム、リンパ腫やその他の腫瘍の検索のためのガリウムシンチグラムなどがあります。核医学検査は個々の腫瘍を詳細に観察するのではなく、頭のてっぺんから足の先まで、体全体に腫瘍の転移がないか、その有無と分布を観察します。治療後の効果判定にも利用されます。 放射性医薬品を注射するためX線被ばくを生じます。検査中に痛みを伴うことはなく、注射から24時間後や48時間後の追跡撮影を行うことがあります。

神経芽腫のMIBGシンチグラム画像 (背中側から撮影した図)
A:初診時のMIBGシンチグラム画像.胸部の色の黒い部分(矢印)が神経芽腫の原発巣。脊椎、頭蓋骨、大腿骨、骨盤など全身の骨に黒い部分が認められ、骨転移と判定。
B:化学療法後のMIBGシンチグラム画像。全身の骨転移は改善し、黒い部分が減っている。 胸部の原発巣はまだ集積が残っている. MIBGシンチグラムは、診断時の評価にも、治療中、治療後の効果判定にも優れる。 |