小児がんが治癒した後に、別のがんを発症することがあります。抗がん剤による化学療法や放射線治療による細胞への障害が2次がんの発症リスクになると考えられています。また、がん発症のリスクが高い先天的な体質が知られています。このような体質は、最初のがんの発症と同様に、2次がん発症のリスクとなり得ます。
放射線治療に関連して、白血病、骨髄異形成症候群、固形腫瘍(腫瘤を形成するがん)を発症する可能性が知られています。ホジキンリンパ腫に対する治療後には、乳がん、甲状腺がんのリスクが高いことが知られています。
治療終了後数年以内の早期から2次がんを発症する可能性があります。最初のがん、種類によっては、年数の経過とともに2次がん発症者の割合が増加し続けていることを示す報告があります。
アルキル化剤(シクロホスファミド、イホスファミドなど)、エトポシドなどによる抗がん剤治療、放射線治療が2次がん発症のリスクに関連すると考えられています。造血幹細胞移植(骨髄移植、臍帯血移植)など強力ながん治療は2次がん発症のリスクに関連すると考えられています。
結節性硬化症(neurofibromatosis)、リ・フラウメニ症候群(Li-Fraumeni syndrome)、家族性大腸ポリープ症(familial adenomatous polyposis)、遺伝性網膜芽腫などの体質は2次がん発症のリスクに関連すると考えられています。
喫煙などがんの発症に関与するとされる習慣を避けましょう。2次がんを生じても、早期に発見し、対応できるように、日頃から健康に対する意識を持ち、フォローアップ外来などの検診に受診しましょう。
2009年11月1日更新 国立成育医療センター血液腫瘍科
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