小児がん情報ステーション

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疾患別情報

ホジキンリンパ腫

略語・別の呼び方は?

ホジキン病と呼ばれることがあります。英語表記であるHodgkin LymphomaをHLと略することがあります。

どのような病気ですか?

リンパ組織から生じる悪性腫瘍をリンパ腫と呼びます。リンパ腫はホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に分類されます。ホジキンリンパ腫はBリンパ球由来のリンパ腫で、リンパ節腫大のほか、発熱、体重減少などの全身症状を認めることがあります。リンパ節腫大は頸部(けいぶ:首のまわり)の頻度が高く、痛みを伴わず、弾力があり、複数のリンパ節が連なって腫大(連続性病変)することが特徴です。縦隔病変(じゅうかく:胸の中で両側の肺の間)の頻度も高く、10cm以上の腫瘤を認めることもあります。非連続性のリンパ節外の病変を認めることもあります。

頻度は?

日本におけるホジキンリンパ腫:非ホジキンリンパ腫の頻度は1:9程度です。10歳以降、男児に高頻度です。

原因は?

原因は明らかでありません。

生存率は?

小児ホジキンリンパ腫患者の約80-90%に長期生存が期待されます。

どのように診断しますか?

腫瘍の一部を手術などにより切除(生検)して、腫瘍細胞の性質を詳細に解析して診断(病理診断)します。病変の分布(病期)を判定するために、CT、シンチグラフィーなどによる全身の評価も必要です。

どのような治療が行われますか?

病型、病期により治療は異なります。抗がん剤による化学療法と低線量病変部放射線照射(low-dose involved-field radiation therapy: LD-IFRT)の併用が標準的です。

後期合併症とは?

治療に関連する合併症の中には、治療終了から長い時間が経過した後にも生じるものもあります。このような合併症を後期合併症と呼びます。ホジキンリンパ腫治療では、性腺障害(不妊など)、心機能障害、甲状腺障害、2次がんが特に大きな問題です。このような合併症を適切に診断し、対応するために治療終了後も外来受診の継続が必要です。

2009年10月30日更新 国立成育医療センター血液腫瘍科 森 鉄也