小児がん情報ステーション

会員医療者ページ

疾患別情報

非ホジキンリンパ腫

略語・別の呼び方は?

英語表記であるnon-Hodgkin Lymphomaを略してNHLと呼ばれます。

どのような病気ですか?

リンパ組織から生じる悪性腫瘍をリンパ腫と呼びます。リンパ腫はホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に分類されます。小児の非ホジキンリンパ腫はさらに、バーキットリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、リンパ芽球性リンパ腫、未分化大細胞型リンパ腫などに分類されます。
リンパ組織は全身に分布しています。したがって非ホジキンリンパ腫は全身のあらゆるところから生じ得ます。リンパ節のほか、扁桃、胸腺、腸管、骨髄、肝臓、脳・脊髄、骨などに病変を生じることもあります。小児の非ホジキンリンパ腫は成人と比較して、リンパ節以外の病変の頻度が高く、急速に進行することがしばしばです。

頻度は?

非ホジキンリンパ腫は3〜4番目の頻度の小児がんです。小児人口100,000人におよそ1人の頻度です。乳幼児より年長児に高頻度です。また、女児よりも男児に高頻度です。

原因は?

原因は明らかでありません。リンパ組織を構成するリンパ球に異常を生じた結果と推測されています。免疫不全症では発症頻度が高いことが知られています。

生存率は?

小児非ホジキンリンパ腫患者の約80%に長期生存が期待されます。リンパ腫のタイプ(病型)、病変の分布(病期)により90%の長期生存率も期待されます。

どのように診断しますか?

腫瘍の一部を手術などにより切除(生検)して、腫瘍細胞の性質を詳細に解析して診断(病理診断)します。病変の分布(病期)を判定するために、CT、シンチグラフィーなどによる全身の評価も必要です。

どのような治療が行われますか?

病型、病期により治療は異なります。複数の抗がん剤による化学療法と呼ばれる治療が行われます。化学療法による成績が良好なことから、外科治療、放射線治療の役割は限られています。

2009年10月30日更新 国立成育医療センター血液腫瘍科 森 鉄也