ALLは、造血前駆細胞(ぞうけつぜんくさいぼう;未熟な血液細胞)の中でも未熟なリンパ球(白血球の成分のひとつ)に由来します。乳児ALLの場合、Bリンパ球に類似した性質を持つB前駆細胞型(Bぜんくさいぼうかた)がほとんどです。1歳以上のALLと比較すると、より未熟なBリンパ球に類似した性質を持ちます。乳児ALLでは、CD10という白血病細胞表面の目印(1歳以上のB前駆細胞型ALLの特徴のひとつ)が陰性であることがしばしばです。骨髄系前駆細胞(こつずいけいぜんくさいぼう)に類似した性質を持つこと、リンパ系の白血病細胞と骨髄系(特に単球系)の白血病細胞とが混在することもあります。 乳児ALLの白血病細胞では、11番染色体の上にある「MLL遺伝子」の異常を約80%に認めます。 白血病細胞は骨髄(骨の中にある血液細胞が造られる組織)で増殖するため、正常な血液細胞が造れなくなります。特に乳児ALLでは白血病細胞の増殖が速く、診断時の血液検査で白血球数が数十万/mm3以上に達することも珍しくありません。また、骨髄以外にも、肝臓、脾臓、リンパ節、脳・脊髄(中枢神経)、腎臓、精巣、皮膚などに浸潤(しんじゅん;白血病細胞が臓器にしみ込むようにひろがる)することがあり、その割合も1歳以上のALLの場合よりも多く見られます。 |