フィラデルフィア染色体をもつ慢性骨髄増殖性疾患をCMLと呼びます。 フィラデルフィア染色体とは、9番染色体と22番染色体の転座と呼ばれる異常によって生じた小さな染色体のことです。この染色体上で9番染色体にあるBCR遺伝子と22番染色体にあるABL遺伝子が融合した結果、CML発症の要因となるBCR-ABL融合タンパク質が作られます。

(図Ph染色体1030:フィラデルフィア(Ph)染色体とBCR-ABLキメラ遺伝子の形成) 慢性骨髄増殖性疾患とは、さまざまな血球のもとになる造血幹細胞の異常によって、血球が無制限に増殖する疾患の総称です。 CMLでは、おもに顆粒球と呼ばれる白血球が増殖し、診断時にはほとんど全ての顆粒球がCML細胞になっています。無治療の場合には、数年後あるいは突然、急性白血病に転化(急性転化)して死に至ります。 |