神経芽腫には大きく性質の異なる腫瘍の集まりですので、全体の生存率を示すことはあまり意味を持ちません。以前から、乳児期にみつかる神経芽腫の多くは治りやすく、1歳以上でみつかる神経芽腫は治りにくいことが知られていました。近年の研究の結果、顕微鏡で見た組織型、神経芽腫細胞の遺伝子の検討から、神経芽腫の中には多くの種類があることがわかり、それに応じた治療が行われるようになってきました。 大まかに分けて生存率を示しますと、生後1歳までにみつかり「MYCN遺伝子の増幅を持たない」神経芽腫の治癒率(長期無病生存率)は80%以上です。一方、1歳6ヵ月以上でみつかり、転移を有する神経芽腫の治癒率は40%未満に留まっています。 治癒率は発症年齢、転移の有無、MYCN遺伝子の増幅の有無、のほかに切除が可能であるかどうか、抗癌剤への反応が良いかどうか、など多くの要素により異なります。 |